岩絵の具（いわえのぐ）
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日本画、唐画（中国の書画）に用いる顔料。天然の鉱物を原料として作る。水には溶けないため、膠（にかわ）を媒剤として使用する。
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裏打ち（うらうち）
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軸装の本紙のウラ、あるいはキャンバスの裏側に、保護や補強のため貼る、紙または布。
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裏彩色（うらさいしき）
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日本画の技法。絹、紙の裏から彩色する技法。面からの彩色とは異なった効果が出る。
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花押（かおう）
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サインを図案化したもの。偽造を防ぐため、さまざまな種類の花押が発達した。武将・茶道家家元のものがよく見られる。
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画賛・画讃（がさん）
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画の余白に書かれた詩文、和歌、俳句など。単に「賛」とも呼ぶ。作者自身が書く場合と、第三者が書く場合とがある。また、同時代にかく場合と、後に所蔵者などが書き入れる場合がある。
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鑑定（かんてい）
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作者本人が亡くなった後、真筆であるかどうかを判定すること。一般的に、作者の親族や弟子が行うことが多いが、昨今では「鑑定委員会」方式で鑑定を行うことも多い。また、洋画の場合、有力画商が窓口で行う場合もある。一般に、真筆であれば「鑑定証」または「シール」を発行、あるいは「箱書」を行う。
>>参考：所定鑑定人一覧
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鑑定証（かんていしょう）
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・ 鑑定証（かんていしょう） 所定鑑定者が発行する真筆の証明書。近代以降の物故作家の有名作家については、作家ごとに定められた所定鑑定人または機関が発行した物のみが売買の際有効となる。 >>参考：所定鑑定人一覧
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極め書（きわめがき）
折紙（おりがみ）
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鑑定者が自筆で書いた、真筆を証明する証明書。（転じて、折り紙付といえば「保証付」の意味となる。）江戸期以前の書画・茶道具などの箱の中にしばしば「折り紙」形式で添付された。
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グワッシュ
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不透明水彩絵の具のひとつ。水溶性のアラビアゴムを媒剤とする。
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絹本（けんぽん）
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書画の絵絹（えぎぬ）に書かれたもの。
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号（ごう）
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元来は、フランスのカンバスの寸法の単位。日本美術界では、一般に額装の場合、本体のサイズを「号」で呼ぶことが多い。絵のタテヨコにかかわらず、長辺のサイズで号数が決まる。 >>参考：絵画標準寸法
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古筆切（こひつぎれ）
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古筆の断簡。巻物や冊子になった歌集などの古筆を切断したもの。幅仕立てや手鑑(てかがみ)にして、愛好された。
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胡粉（ごふん）
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日本で用いられた白色顔料。貝殻を焼いて粉末状にし、膠を用材として使用する。
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サムホール
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語源は底に親指を入れ、手持ちで使用できる小型のスケッチ箱のことをいうが、転じて、1号と二号のあいだのサイズの作品をいう。 >>参考：絵画標準寸法
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三幅対（さんぷくつい）
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日本画の掛け軸で、三幅ワンセットで楽しむように描かれたもの。（※掛軸は一幅（いっぷく）、二幅（にふく）と数える。）三幅の場合、左右に風景、中央に人物などの構成がよく見られる。その他、二幅対、四幅対、十二幅対なども見られる。
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紙本（しほん）
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書画の紙にかかれたもの。
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たとう
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和紙に柿渋（かきしぶ）などを塗り、畳む厚手の包み紙「畳紙」（たとうし）の略で、額縁や桐箱を入れる紙製の箱。
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手鑑（てかがみ）
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代表的な古筆切やその写しを集めて帖(じよう)（アルバム）に仕立てたもの。もと古筆の鑑定用として作られたが、古筆愛好家の鑑賞用にも作られた。かつては武家・公家の子女を嫁がせる際の重要な「嫁入り道具」であった。
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膠（にかわ）
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岩絵の具の用材として使われる。動物の皮、骨、腸などを煮詰めゼラチン質を摘出して作る。
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共シール（ともしーる）
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軸制作者本人が新作の証明に作品に添付する証明書。多くの場合額の裏面に貼り付けてある。鑑定人がつけるものは単に「シール」という。作品名、画題を記すのが一般的。 >>参考：共箱
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共箱（ともばこ）
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作者本人の書いた箱書き。真作であることの証明となる。
>>参考：箱書き >>参考：共シール
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箱書き（はこがき）
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軸美術品を仕舞う箱の蓋（ふた）、または胴部分に書いてある書き付け。作者名（落款と印）と画題が書いてあるのが一般的。作者本人でない場合、鑑定者の名前と作者名等が書いてあることが多い。日本画や茶道具等の場合、真贋の鑑定や、査定評価にも大きく影響する。 >>参考：共箱
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マチエール
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画面の絵肌や質感。
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落款（らっかん）
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完成した書画に、作者が署名捺印を施すこと。「落成款識」の略。画面の余白に、雅号を記し、印（または花押）を押す。しばしば制作年、季節、年齢なども雅号の前に添えられる。
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六曲一双（ろっきょくいっそう）
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六つの面に折り曲げられる屏風が左右一つ宛あって、ワンセットになっているもの。屏風は一隻、二隻と数え、左右ワンセットの物を「一双」と呼ぶ。セット物でない屏風は、たとえば「四曲一隻」（4面屏風の単独もの）などと呼ぶ。
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